Habitat for humanity とは
ハビタット・フォー・ヒューマニティは、家を建てることで人々の希望を築く国際支援団体です。途上国の貧困や劣悪な住まいの問題を解決していくため、世界約80か国で、支援を受ける人々そして世界中のボランティアの皆さんと共に、住居建築や自立支援に取り組んでいます。
<なぜ、家。>
豪華でなくても健全な住宅。それは、人間が人間らしい生活をするための、基礎です。貧困や災害から立ち直ろうとする人々に真っ先に必要なもの。それは健康、プライバシー、子育て、仕事への活力。そのみなもとは、「健全な住宅」であると私たちは考えます。
<自立支援にこだわっています。>
ハビタット・フォー・ヒューマニティは、ただ住宅を建てるだけのNGOではありません。精巧な自立支援のしくみで、住宅を手に入れやすくするNGOです。住宅を必要とする「パートナー(ホームオーナー)家族」にその建築コストを無利子・無担保で長期間融資し、少額ずつ時間をかけて自力で返済していけるような環境を作ります。ホームオーナー家族がローンで返済するのは、その国の状況にもよりますが、だいたい住宅コストの1/3。のこり2/3は支援者からの協力によって支えられています。ホームオーナー家族は、ローンを返済するほかに、自らが、おおよそ300-600時間の現場作業(スウェット・エクイティといいます)を行い、ボランティアといっしょに汗を流します。この制度により、ホームオーナー家族は、市場価格よりずっと安く住宅を手に入れることができます。
<住宅をつくることで、コミュニティの平和を築く。>
まず自分の住宅を、世界中から集まってくれたボランティアや地域の人と一緒に汗を流して建てるという、忘れられない体験が、きずなと活力をもたらします。このプロセスにより、単に住宅ができるだけでなく、人としての尊厳や仲間との連帯意識、地域への愛着が生まれ、平和なコミュニティが築かれるのです。さらにこのネットワークを活用して、識字教育や保健衛生、平和構築などの社会開発事業も行われています。